本日はベッドルームに施工したクシーノとパールマスクの紹介をします。
Contents
エコカラット施工前
エコカラットを施工する前のベッドルームの画像がこちらです。
ベッドルームのエコカラットを施工する壁には窓があったり、壁付けの照明があったり、そのスイッチやコンセントなど、色々とエコカラットを施工するのに邪魔なものがあります。これらはエコカラットをカットして避けて施工していきます。
エコカラットのレイアウトを考える
一面を同じエコカラットにしてもいいのですが、折角広範囲にわたって施工するのでデザイン性を持たせるためにオリジナルのレイアウトをいろいろと考えました。
今回レイアウトの検討に使用しているエコカラットの単品画像もLIXILさんのホームページより引用させていただき、エクセルでレイアウトをシミュレーションしています。
エクセルでのシミュレーションの仕方はこちらのページで紹介しています。
ベッドルームのエコカラットをシミュレーションするにあたり、事前にLIXILさんのショールームを訪問し、色々なエコカラットの現物を見て自分の気に入ったエコカラットを選定し、その中から数パターンをシミュレーションしました。今回はその一例を紹介します。
パールマスク × シルクリーネ
実際にショールームを訪問して気に入ったのがパールマスクでした。壁付けの照明をつけていますので、壁の照明を点灯した際に凸凹で陰影が際立つものが良かったので、照明の周りにはパールマスクを配置しています。中央部分には逆に陰影がつかないシルクリーネを配置してみました。
家が完成する前にシミュレーションを行っていますので、実際の写真でシミュレーションをしているわけではありません。上の画像の中にある照明もコイズミさんのホームページにあるwebカタログから引用しています。窓枠も家の図面からおおよその位置と大きさで配置しています。
雰囲気としてはいいのですが、中央部がのっぺりとしておりアクセントが弱い感じがしましたので、もう少し手を加えてみることにしました。
パールマスク × シルクリーネ × ヴィーレ
中央部のアクセントを出すために、高さ方向の中央部にヴィーレを配置してみました。こちらも凸凹が強いのでアクセントがつくと思い作ってみましたが、アクセントはつくものの、パールマスクとヴィーレの合わさる部分がアクセントがつきすぎて何だかごちゃごちゃして見えたので却下です。
なので中央部分のエコカラットをもう少し意匠性のあるものを選択してみました。
パールマスク × クシーノ
クシーノもショールームに行った際に気になっていたエコカラットの一つです。陶器でありながら、まるで布地のような表面をしていてとても気に入っています。
シルクリーネの変わりにクシーノを配置したレイアウトがこちらです。
クシーノは通常のエコカラットの半分の大きさ(151.5mm×151.5mm)ですので、先ほどシルクリーネでは中央部がのっぺりとして見えたのが、4分割されたことによってなんだかいい感じです。シミュレーションではクシーノの表面の布地感が見られませんが、それでも見た感じは一番気に入ったので(上記のほかにも色々とシミュレーションをした中で)、こちらで施工することに決定しました。
エコカラットの施工する順番
レイアウトが決まったら次はエコカラットを貼り付けていく順番を考えます。先ほどのレイアウトでは単純に壁全体を模擬したエクセルに1マスずつエコカラットを貼り付けていっただけですので、実際にエコカラットを施工するためには貼り付け始める位置や貼り付ける順番が大事になってきます。
貼り付ける順番の重要性
ではなぜ、貼り付ける順番が重要なのでしょうか?
それは貼り付ける順番によって
- エコカラットをカットする個数が変わる
- エコカラットをカットした部分が目立つ
からです。エコカラットを最初に貼り始める部分は当然エコカラットのカットは必要ありません。エコカラットを順番に貼っていって、最後にエコカラットが壁などに干渉している部分をカットするからです。
また、以前和室の床の間にエコカラットを施工したことを紹介した記事でも書きましたが、エコカラットをカットした部分というのは、完全な直線でカットできなかったり、エコカラットが途中で切れてしまうため目立ちます。そのため出来るだけ目立たない位置にカットしたところを配置したいです。
今回の施工にあたり、一番目立つのは壁の中央に位置し、カットラインが直線にならなかった場合に完全に見えてしまう窓枠の下側と考え、そこから施工することにしました。
窓枠の上側は目線の位置から考えて見えにくく、ロールスクリーンもありますので目立たないと判断しました。床面との合わせ部分もベッドを置いてしまえば見えなくなりますので、ここも目立たないと判断しました。
なので、施工は窓枠の下側を高さ方向の貼り始めとし、窓枠の横方向の中央部を基準に貼り始めることにしました。
基本的にはクシーノを最初に上の図の順番で貼り付けたのちに、サイド部のパールマスクを貼り付けるイメージです。
エコカラットを施工する!
いよいよエコカラットを施工します。作業は休みの日は時間が取れませんでしたので、仕事が終わってから夜中に行いました。そのため、壁紙の固定時に大きな音が出るタッカーはベッドルームでは使用していません。
汚れ防止のためのマスキングを施工
先ほど記載した通り、壁には照明やスイッチ、コンセントなど色々と障害物がありますので、それらに接着剤が付着してしまわないように、マスキングテープで保護をします。
壁や床にも接着剤を付けたり垂らしたりしても大丈夫なようにマスキングを同様に貼り付けていきます。マスキングテープにビニールがついているとこういう使い方も出来てかなり便利です。
クシーノの貼り付け
次に窓枠の下側中央部を基準として、クシーノをどんどん貼っていきます。ここまでレイアウトを考えて準備をしてきたのであとは貼るだけ、簡単な作業です。
…と思いきや、このクシーノの貼り付けにはなかなか難く、コツがいりました。
クシーノの断面
下の画像はイメージですが、クシーノの裏面(左)と断面(右)です。
クシーノは表面から見るとRがついていて、かなり丸みを帯びています。そのため、裏面から見ると中央部がへこんでおり、フラットな部分は外周のみです。
こうなっていると何が難しいかというと、
- 接着剤の塗布する量が難しい
- 貼り付ける際の押さえ方が難しい
です。具体的には、接着剤の塗布する量が難しいのは、少なすぎると中央部が凹んでいるため全くくっつかないですし、多すぎると外周のフラット部分から接着剤が押し出されてきます。接着剤が押し出されてくると、クシーノの外周付近の表面に接着剤がついてしまい、黒くシミが残ってしまいます。拭けばある程度は取れるのですが、それでも少しはシミが残ってしまいます。
また、貼り付ける際の押さえ方が難しいのは、エコカラットを貼りつける際は結構な力で押さえつけて、周りのエコカラットと段差をなくしたり、エコカラットが壁にしっかりと接するようにします。中央部が凹んでいることにより、その部分は空洞になりますので、あまり強い力で押さえすぎてしまうとエコカラットが割れてしまいます。
色々とやってみて一番確実な貼り方は、クシーノの裏面に接着剤を塗りつけて壁に貼り付ける方法です。こうすることで中央部分は接着剤を多めすることで中央部が接着出来、、外周部付近は接着剤を少なめにすること接着剤のはみだしを防止することが出来ます。壁全体に一度に接着剤を塗布するやり方は効率的でいいですが、必ずと言っていいほど接着剤がはみ出してきますので、接着剤のはみだしに困っている方はこちらのやり方でやってみてください。
クシーノを貼り付けたところ
上の写真がクシーノを貼り付けたところです。クシーノは前述のとおり、サイズが半分ですので、かなり貼り付けに時間を要しました。また、接着剤のはみだしを拭き取ったり、接着剤の塗布する方法を変えてみたりと、色々やっていたら、ここまでの作業で4時間ほどかかりました。。。クシーノを施工される方は苦労を覚悟で施工ください。。
下の方のコンセント周りはエコカラットのカットが必要ですので、後日カットをして貼り付けることにしました。
パールマスクの貼り付け
次にクシーノの両サイドにパールマスクを貼り付けます。パールマスクは1sheetが303 × 303mmですが、各辺が5角ずつの25個のエコカラットで構成されています。
それぞれは裏面で紙のネットシートでくっつけられており、一度にこの1sheet貼り付けることも可能ですし、カッターでこの紙のネットシートを切り取って貼り付けることが出来るので、サイズ調整が容易にできます。また裏面がフラットですので、壁全体に接着剤を塗布した後にエコカラットを貼りつけることが出来るので、作業はクシーノと比べても簡単でした。接着剤が隙間からはみ出してくることも懸念しましたが、パールマスクではそういうことはありませんでした。
下の写真は紙のネットシートををカットしたところです。カットはカッターで簡単に切れます。ただし、エコカラット同時の隙間がビッチリ詰まっていますので、エコカラットの継ぎ目の部分を折り曲げると、カッターが入る隙間が出来るので、折り曲げてカットすることをお勧めします。
カッターでカットした後は念のため、はみ出しているネットシートははみ出さないようにもぎ取りました。
パールマスクの施工はクシーノと比べると簡単でサクサク進みました。しかし、パールマスクを施工する部分には照明や照明のスイッチなどの障害物が多数あるため、それらを避けるための加工にかなりの時間を要しました。
パールマスクをカットする
照明やそのスイッチ回りなどはそのままのエコカラットを貼りつけることが出来ないため、どうしてもカットが必要です。カットの方法やコツについてはカットのコツは!?で紹介していますので、こちらをご覧ください。
カットしたエコカラットを貼りつけた写真が下のようになります。
カットしてはサンドペーパーで削るを繰り返して、出来る限り目立たないように仕上げることが出来ました。DIYであればこの程度のレベルで十分かと思います。特にベッドルームですので誰かに見せるわけでもありませんしね。
ベッドルームのエコカラット貼り付け完成!?
ベッドルームのエコカラットは(一旦)貼り付けが完了しました。その画像がこちらです。
壁付けの照明をつけるとパールマスクの陰影が際立ってとても気に入っています。
もう少し壁付けの照明の明るさを絞ってみると・・・、
パールマスクの陰影がさらに際立ってかなりいい感じです。パールマスクは壁付けの照明があるところに施工すると凸凹がかなり目立っていい感じになります。
ここで、「一旦」完成としたのは・・・、写真をよく見ると左上のエアコン周りがまだ貼り付けが終わっていません。というのも、このエコカラットの施工はエアコン工事の前に行っていたためエアコンを壁付け出来るスペースは後日施工することとしていました。エアコンの施工が終わった今、エアコンの周りに未施工部分が残っているのはかなり違和感がありますね。。
この部分については後日、施工をしました。
エアコン周りのエコカラットを仕上げる
エアコンの周りのエコカラットを貼りつけるにあたり、気にかけたのは、
- エアコンが故障したときにエアコンを取り外す必要がある。
- エアコンを新調したときにサイズが違うと(新調したものが大きいと)エコカラットを剥がす必要がある。
ということです。エアコンの故障となると数年先の話ですので、全く同じものは売っているはずがありませんので、当然サイズ違いのものになります。なのでピッタリ貼り付けるのではなく少し余裕を持たせて(隙間を空けて)施工することにしました。
上の写真はエアコン周りの施工前の写真です。この部分だけの写真を撮るとエアコン周りにエコカラットが施工されていないのが気になりますね。
汚れ防止
エアコン周りを施工するにあたり、汚れ防止を行います。ここでも以前使用したマスキングテープを使用します。下の写真はすでにエコカラットを貼り進めていますが、実際には貼り付ける前にマスキングテープを貼りつけています。
前回パールマスクを貼るにあたっては壁に接着剤を塗っていったのですが、今回は家具を配置したまま作業を行うので、下の写真のようにエコカラットの裏面に接着剤を塗って貼り付けていきました。
パールマスクの施工後
下の写真を見るとわかると思いますが、エアコン周りに少し隙間を持たせています。もしエアコンを新調した場合にこの隙間で十分かどうかは置いておいて、柔軟に対応できるよう少しは隙間を持たせておきました。
完成したものはエアコン下のコンセント周りや、エアコン左側の天井付近にもエコカラットを施工していますが、写真を撮り忘れていたので、後日写真を撮ってアップデートしたいと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?エコカラットを自分でデザイン性を持たせてレイアウトを考えて自分で施工するというのはなかなか労力がいる作業ですが、作業が終わってしまえばかなり満足感が得られます。最後に今回の施工費用ですが、
- エコカラット クシーノ 9ケース
- エコカラット パールマスク 5ケース
- 接着剤 約10kg(実際には10kgも使っていないと思います)
で、ネットですべて購入をして約70000円弱程度でできました。
事前にハウスメーカーに見積もってもらった際には違う仕様で見積もってもらっていましたので(デザインパッケージを施工してもらうように見積もりをしていました)、今回は比較が出来ませんでした。
しかし、デザインパッケージの見積もりが11万円で、デザインパッケージよりも施工面積が倍くらいに増えても4万以上安いのでかなりDIYをするのはかなりお得かと思います。
次回はまた違う部分のエコカラットの施工については紹介したいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。