エコカラットをDIYで施工した実例①和室にニュージュラクとグラナスラシャ

今回は和室の床の間にニュージュラクとグラナスラシャをDIYをした過程と結果をレポートします。

エコカラット施工前の和室

エコカラットを施工する前の和室の床の間はこんな感じです。

まだ入居仕立てですので、和室の畳が太陽で傷まないようにカバーがしてあったり、ホスクリーンにカバーがしてあったりするのが今となっては懐かしい写真です。

和室の床の間にはエコカラットを元々DIYで施工する予定でしたので(ハウスメーカーで見積もってもらった結果業者に頼むと高かった経緯はこちらです)、エコカラットを施工する部分だけふかして(凹ませて)もらっています。写真ではあまりわからないかもしれませんが、床の間の端から少し離れたところにうっすらと線があるのがわかると思います。今回はこのふかした部分にエコカラットを施工します。

エコカラットの完成予想図

エコカラットの完成予想図がこちらになります。こちらは以前エコカラットのシミュレーションをするで紹介した内容になります。

エコカラットを施工する際の準備

タッカーを打ち込む

まずはエコカラットを施工する際に壁紙がずり落ちないように壁紙にタッカーを打ち込みます。壁紙を剥がすか剥がさないか、タッカーを打つか打たないかについてはこちらでも紹介した通り、個人の判断にお任せします。ちなみに和室の床の間は昼間に施工を開始しましたので、タッカーを打ち込んで施工をしてあります。

タッカーの有無が非常にわかりにくいですが、エコカラットを施工する部分の全面に渡ってタッカーを打ち込んでいます。タッカーを打ち込む際の狙い位置ですが、

  • 壁紙の継ぎ目は必ず打ち込む
  • 天井との境目にはタッカーを打ち込む
  • タッカーを打ち込む間隔は約20~30cm程度

を狙い位置として打っていきます。実際に打ってみた感じでは、壁紙の継ぎ目と天井との境目はかなり意識して打ち込みましたが、それ以外のところは気の向くままにバンバン打っていく感じで問題ありません。打ち終わった後に少し離れて見て、他のところと比べて間隔があきすぎているところがないかをチェックするくらいです。

正直、タッカーはあってもなくても問題ありません(と思っている)ので、それほど時間をかけなくてもいいと思います。

汚れ防止のマスキングテープを貼りつける

こちらも以前の記事で紹介していますが、エコカラットを施工するにあたって接着剤などが回りにつかないように、エコカラットを施工する周辺に汚れ防止のためのマスキングテープを貼り付けていきます。マスキングテープの紹介の記事はこちらです。

マスキングテープを貼りつけた際の画像がこちらです。

床の間の床面はもちろん、初めての施工のため、念のために施工する横の壁の面にもマスキングテープを貼りつけて保護をしています。実際に効果があったのは今回は床面だけでした。接着剤をハケで塗っていくときに接着剤が少しだけ落ちたり、エコカラットについているバリなどが落ちたりしますので、床面はマスキングテープで養生しておくのといいでしょう。

エコカラットを貼りつける

接着剤を塗布する

ここからは初めてのDIY施工で急いでエコカラットを貼っていったため写真が無くてすいません。

エコカラットを貼りつけるために接着剤を塗布していきます。

今回使用したのはエコぬーるの1kgパックです。上の完成予想図にもあるように、施工面積がかなり小さいですので、20kgのエコぬーるは開けずに今回は1kgパックを使用しました。

初めてのエコカラットのDIY施工ですので慎重に作業を進めました。何を慎重に行ったかというと、接着剤を一度に塗る範囲です。あまり広範囲に塗ってしまうと接着剤が乾いてしまうのでは無いかとの恐れから、最初は下から一列ずつ(エコカラットをニュージュラク2枚、グラナスラシャ4枚貼り付け)で接着剤を塗ってはエコカラットを貼る、という作業を繰り返しました。作業が慣れてきてからは、接着剤が案外乾きにくいことがわかってきましたので、2列ずつに変更をしました。しかしそれでも2列より多く接着剤を塗ってしまうのは危ない感じがした(乾いてしまう感じがした)ので、2列ずつ作業を進めました。

ここで気を付けたことは、エコカラットを貼り付けた後、その上の部分に接着剤を塗っていきますので、すでに貼り付けたエコカラットの表面に接着剤が付着してしまわないように、一回一回貼り付けたエコカラットの表面にマスキングテープを貼りつけていきました。私が購入していたマスキングテープはビニール部分を広げても550mmの範囲しかカバーが出来ないものでしたので、エコカラットを2列貼ってしまうと約606mmとなり、50~60mmの範囲が養生できずに露出してしまいました。今回はマスキングテープを大量に購入していましたので、結局2重に貼ることで隙間が出来ないように対応しましたが、もう少し幅広タイプのマスキングテープを買っておけばよかったです。

エコカラットと天井との合わせ位置

今回エコカラットを下から貼っていきましたが、下から貼って行ったのにも理由があります。もちろん、貼りやすいという理由や、接着剤が固まる前にエコカラットが自重で下にズレてしまうことを防止する目的もありますが、もう一つ理由があります。それはエコカラットが303mmで出来ているためです。

我が家は床の間の高さが10cm、天井高が250cmですので、エコカラットの大きさが300mmであれば8枚貼ればピッタリ240cmです。しかしこの3mmがあるために必ずカットが発生してしまいます。カットが発生する際にはどこにカットした部分を持って行くかが重要です。なぜ重要かですが、カットをする腕にもよりますが、カットした形状が少しいびつになります。真っ直ぐに切れれば問題ありませんが、機械加工でもしない限り、DIY程度の手加工では真っ直ぐにすることはかなり難しいです。もしこの手加工でカットした部分が床面に合わさってしまうと、床面は当然真っ直ぐな平面ですので、いびつにカットした分だけ隙間が発生します。そしてその隙間が目立つ、隙間にゴミが入るなどの弊害が発生してしまいます。

なので、今回は目立ちにくい天井との合わせ部分にカットした部分を合わせに行きました。

エコカラットをカットする寸法をどうやって決めるか

机上でも当然カットする寸法を出すことを出来ますが、机上では計算が狂うことがありますので、実際にカットする直前でカットする寸法を決める方法をオススメします。

私の場合はエコカラットを貼っていき、最後のエコカラット(今回のケースでは天井との合わせ部分のエコカラット)を実際に貼る部分に当てがってみて、余った部分を鉛筆でエコカラットに書き込んで、その余計な部分を切り取るようにしました。

切り取る際には少し大きめに切っておいて、サンドペーパーで仕上げる際に、実際に貼り付ける部分に当てながらピッタリになるようにサイズを調整しました。

サイズを調整した結果がこちらの写真になります。

わかりにくいかもしれませんが、かなりピッタリに仕上げることが出来ました。はめてみた感覚ですが、削っていく過程で、サイズがちょうどいいかを一度はめてみたときにピッタリすぎて取れなくなりました。。何とか取ることが出来ましたが、はめてみる際には注意しましょう。

和室のエコカラットの完成!

和室の床の間にエコカラットをDIYした完成写真がこちらです。参考までに施工前の写真も比較用として載せておきます。素気無かった和室の床の間がかなり味のある感じに仕上がったと思います。エコカラットのサイズが自分の計算と違ってカットが発生するなどのトラブルがあったりして、手間はかかりましたが、完成した状態を見るとやってよかったと思います。

エコカラットをDIYした値段はいくらか?

最後に今回のエコカラットをDIYで実施した値段と、事前に業者に見積もってもらった値段を比較しました。

DIYでかかった費用

  • ニュージュラク 7670円(必要枚数16枚に対して22枚のケース買い)
  • グラナスラシャ 14781円(必要枚数 32枚に対して、22枚入りのケースとばら買い12枚(予備2枚含む))
  • 接着剤 1814円(1kgパックを2パック)

接着剤は3本程度要るかと思っていました(2.4m×1.2m=2.88㎡で、一般的に1㎡あたりに1kgの接着剤が必要なので)が、2パックで足りました。

DIYで施工した結果、かかった費用は24265円でした。

事前に業者に見積もってもらった費用

エコカラットを業者に頼んたときの見積もりはというと、67000円です。

DIYでかかった費用と業者の見積もり価格との差額が4万円以上あるのがわかると思います。実際に今回の施工で要した時間が5時間くらいでしたので(本当は2時間くらいで終わる予定でしたが、余計なカットが入ってしまったのでかなり時間がかかってしまいました)、5時間の施工費用で4万円もかかっていると思うと施工費は恐ろしく高いですね。。

しかもこの業者の見積もりは今回の施工範囲すべてをニュージュラクで施工した場合の費用です。もしDIYでニュージュラクを全面施工した場合の費用は、グラナスラシャの費用がなくなりニュージュラクが32枚だけになりますので、15000円程度で施工ができてしまいます。。

おわりに

いかがでしたでしょうか?なかなか、知らないということは恐ろしいですね。。エコカラットはDIYで施工するだけで40000円以上もお得に仕上げることが出来ました。エコカラットの施工を考えている方はぜひDIYでの施工をご検討ください。

以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。

次回はまた別の部屋のエコカラットのDIYの過程を紹介したいと思います。