エコカラットをDIYで施工するためのカットのコツは?

エコカラットをDIYで施工するにあたり必ず必要となってくるのがエコカラットのカットです。

前回の記事でも書いたように、決められた範囲にエコカラットを貼りつける以上、エコカラットのサイズを微調整する必要があるため、エコカラットのカットが必要になってきます。

エコカラットをカットする方法

エコカラットのカットする方法は大きく分けると

  1. 直線でカットする
  2. L字にカットする

の2つに分けられます。いびつな形状のところに貼り付ける計画をしない限りはエコカラットのカットは直線になるでしょう。しかし、貼り付ける壁面にコンセントや壁付けの電灯、窓枠などがある場合はその形状に合わせてエコカラットをカットする必要があります。

エコカラットを直線でカットする

前回の和室のエコカラットのカットや、エコカラットは壁一面に貼る際もそうですが、最後のサイズ調整にカットが必ず必要になってきます。デザインパッケージなどを貼り付ける際にはエコカラットそのままのサイズを貼り付けるため、カットは必要ありませんが、それ以外のの場合には大抵カットが必要になってきます。

エコカラットを直線でカットするコツ

エコカラットは陶器のような材質のため、カットするのが結構大変そうですが、実際にカットしてみるとかなり簡単に切断することが可能です。

直線のカットには前回の記事でも書きましたがロータリーカッターを使用します。

ロータリカッターは先に円盤状のカッターがついており、この刃がコロコロ転がることでエコカラットが切れていきます。円盤がコロコロ転がるのでカットするラインが曲がることなく、かなり真っ直ぐに切ることが出来ます。ロータリーカッターを持っていない人は普通のカッターでも作業は可能です。普通のカッターで作業する場合には定規などを当てながら直線に切り込みを入れるようにしましょう。

ある程度まで切り込みを入れればそのあとは手で簡単に割ることが出来ます。ロータリーカッターの場合は手で折らずとも、コロコロ転がしているうちにエコカラットがパキッと割れてくれます。割れると言っても、表面側はすでに切り込みが入っているので切り口がいびつになることはなく、上の写真の様にとてもきれいに割れてくれます。

ロータリカッターを使用するコツ

ロータリーカッターを使用する際に難しいのがカットするエコカラットの端の部分です。タイルに厚みがあるので端をコロコロしようとしてもロータリカッターが落ちてしまい、調子よくコロコロできません。そんな時は下の写真のように、失敗した同じ板厚のエコカラットなどを当てがって厚みを均一にしてコロコロしてみてください。エコカラットの端部もロータリカッターで簡単にコロコロすることが出来ると思います。

エコカラットの表面が欠けてしまう場合の対応

ロータリカッターで作業をしていると、切り口付近が欠けてしまうことがよくあります。(前回のグラナスラシャの切り口もそうでした)

上の写真では切り口の左側はほとんど欠けず、右側はところどころ表面が欠けているのがわかると思います。エコカラットをカットする場合、大抵はカットした片側は不要になると思います。不要になる片側は欠けてしまう分には全く問題ありませんので、どちらが欠けるかをコントロールできないかを考えてみました。

欠ける側をコントロールする方法は簡単でした。上の写真のようにロータリーカッターを少し傾けるだけでコントロールが可能です。何となくロータリカッターは垂直にしてコロコロしたくなりますが、そうするとカットする両側に均等に欠けが発生しました。

上の写真の傾け方でカットをすると、写真上の右側のみに欠けが発生します。わかる人にはわかると思いますが、理屈は簡単で、カットした後に残った部分が欠けやすい形状になるか、欠けにくい形状になるかです。ロータリカッターを傾けることで、カットする角度が写真の右側は残った部分が鋭角に、左側は鈍角になります。当然鋭角の方が欠けやすい形状ですね。その状態のまま、ロータリカッターのカット作業を続けますので、当然鋭角の方は欠けてしまいます。鈍角の方は折れる起点が無いので、欠けることなくキレイになります。どっちに傾ければいいんだっけ??と思った時はこの理屈で考えてみてくださいね。

カットが終わると、その後はサンドペーパーなどでカットした面をキレイに仕上げます。多少の欠けであれば、サンドペーパーの仕上げですべて削れてわからなくなりますので安心してください。サンドペーパーで仕上げるので、カットする際の寸法は少し大きめにカットすることをお忘れなく!

エコカラットをL字にカットする

無ければ無いに越したことはありませんが、エコカラットを「L字」状にカットする必要があります。例えば窓枠を含む壁に貼る際や、コンセント付近など、必ずL字にカットする必要は出てきます。

エコカラットをL字にカットする場合にはロータリカッターを使用することは出来ませんので、今回はスターターキットに入っていたノコギリを使用しました。スターターキットを購入していない方は下記のようなノコギリでも大丈夫です。

カーバイドハックソー TKH-0725 万能鋸 ガラス・石・タイル・レンガ・鉄などの切断に!超硬合金加工の刃の硬いものが切れるノコギリ

エコカラットをL字にカットするコツ

エコカラットをL字にカットするときにどうしようか迷ったのが、L字の角部をどうカットするかです。90度の角でカットする分には切り目を2方向から入れて行ってぶつければ問題ありませんが、今回の施工では少しRをつけたいと思っていましたので、少しカットするのに工夫をしました。

コンセントやスイッチ回りの施工

コンセントやスイッチ回りに施工するには

  • コンセントのカバーの内部にまでエコカラットを施工する
  • コンセントカバーの周りまで施工する

の二通りがあります。カバーの内部までエコカラットを施工する場合はコンセントを少しいじる必要があります。具体的にはコンセントのカバーを外してコンセントを取り付けているブラケットを外して下の写真のようなスペーサーを挟み込んで取り付ける必要があります。

リクシル エコカラット 施工材料 コンセントスペーサー 1連コンセント用 ECK-S1

見てもらうとわかりますが、このスペーサーが結構高いです。見た目もキレイに仕上がりそうですので、コンセントが1か所程度であれば買ってもよかったのですが、コンセントや電灯のスイッチなどが複数ありますので全箇所に買うと結構な値段になります。何かで代用する方法もありそうですが、コンセントのブラケットを外したりするのも嫌なので今回はコンセントのカバーの周りまでを施工することにしました。

仕上がりの状態が下の写真のような状態です。少しいびつではありますが、誰かに見せるわけではありませんので、これで十分です。

カバーとエコカラットの間に少し隙間を持たせているのは、隙間を詰めすぎているとコンセントのカバーが取り外せなくなるためです。この方法を取られる方はコンセントのカバーをいずれ開けるケースも考えて少しだけ隙間を持たせておきましょう。

上の写真のように施工するため、L字の角部にR形状をつけました。

単純にノコギリで切っていくだけではRをつけるのはかなり難しいと思います。

エコカラットをRをつけてL字カットする

最初にエコカラットをどういう風にカットしたいかをエコカラットの表面にマーキングします。下の写真の場合は鉛筆で色を付けている部分がカット後に不要になる部分です。カット後にサンドペーパーで仕上げますので、施工する部分は少し大きめに残すようにカットするようマーキングしておきましょう。

次に角部にRをつけるRの終わり部分にドリルで穴をあけます。特に穴をあける必要はないかもしれませんが、大きなRを付けたい場合はつけたいR形状に沿って数か所穴をあけておくといいでしょう。今回のような小さなRの場合はドリルで穴をあけるのは省略してもいいかもしれません。次に穴をあけた部分までノコギリで切り進めていきます。※写真を撮り忘れていたので上のエコカラットの写真と種類が変わってしまっていますがご容赦ください。

ここまでノコギリを入れるとあとは手で簡単に割れます。

これで90度でのカットではなく、Rをつけるための余肉を残してカットすることが出来ました。後はつけたいRを目指してサンドペーパーで仕上げていけば完成です。

Rの大きさはサンドペーパーの当て方でいくらでも調整が可能ですので、一度失敗したエコカラットなどを用いてRのつけ方を練習してからやってみるといいと思います。かなり簡単です。

今回施工したエコカラットの完成した写真です。施工する過程はまた別途掲載予定です。個人的にはかなり気に入っています。

使用したエコカラットは「クシーノ」と「パールマスク」です。

【LIXIL】(INAX)エコカラットプラス Sシリーズ クシーノ 151角平(バラ) ECP-151/CSN1N ホワイト LIXIL(INAX)

パールマスク 60角ネット張り ECO-60NET/PMK2NN